STAY GOLD
東の空から登る朝日、小学生の頃は朝日の東日がとても神聖なものに感じ、建物を斜に染めたその景観はまさに希望の象徴だった。
朝、布団から起きカーテンを開けたその瞬間、広がる風景は未来への希望!そして湧き上がる高揚感!
今日は特別な日かもしれない!なにか大人への階段が待っているかもしれない!そんな事を毎日思っていた気がする。
あの頃の感覚はすばらしいものだと思う、そしてあの感覚は心がピアでないと感じられないものかもしれない。
まだ社会も恋も知らない少年時代。
でもみんな好きな子は居て、なんとか接点を作ろうと必死だった。好きな子とただ一言会話が出来たり歩いて肩がぶつかっただけで今日はパーティーパーティー!!
なんてピアなんだろう!なんてファンタジーなんだろう!
あの感覚はいつ消えたのだろうか?
恋を知り大人に近づいた高校時代、あの頃はまだ持っていたはず!
カーテンを開ければ、今日こそは特別な日かも・・・とまだ思っていた。
やはり社会に染まれば染まるほど、ファンタジー、希望そしてピアさは消されていくのだろうか?
どっちにしても今、僕は朝日を見ても一切、高揚しない、もっと寝させろといったぐあいで邪魔でしかない。
なので余計、あの頃が輝かしい日々に思えてしょうがない。
小学時代の僕はずっと一人の子(Yちゃん)を好きだった、Yちゃんは学年でも人気の子であり、今思えばでしゃばりなちびっ子で空気のまったく読めなかった僕なんか眼中なかっただろう。
しかし僕はどうしてもYちゃんと手を繋ぎたかったし、おしゃべりもしたかった、そして手を繋ぐとかおしゃべりとかどうでもいいからチューがしたかったのである。
なので僕は気に入られるために一生懸命アピールした!
体育の時間、その日はサッカー!体育の通信簿で5以外取ったことのない僕だからまさに見せ場、そして独壇場だった!
毎回、男女混合でチームに分かれ試合をするのだが、Yちゃんが同じチームでも違うチームでも、とにかく大ハッスル!僕はキャプテン翼と化し縦横無尽に駆け巡った!
Yちゃんと違うチームになり、そのチームと当たるともう目も当てられない、えらいことになっていた!
みんなゴボウ抜き!Yちゃんもゴボウ抜き!大好きなYちゃんを渾身のテクニックでゴボウ抜き!有無を言わさず抜きまくりゴールするのである、いつも15対3とかだった。当然、通信簿に勝負にこだわりすぎると書かれていたけれど先生はまったく分かっちゃいない、勝負とかじゃなくて僕はただYちゃんとチューしたかっただけなのだ。
とにかくまったく空気の読めなかった僕、しかしそれが幼い僕の精一杯のアピールだった。
そしてもうひとつのアピール、それは目が合うまで見まくるというアピール!今思えば質が悪くて最悪だね!
もう、授業中ずっと見てるの!目が合うまで見る、ガン見もガン見超ガン見!まあYちゃんは全く見てくれないのだけれど、Yちゃんが後ろの子と話そうとちょっと振り向いたとき、Yちゃんの視界にかすかに入る僕。
あっ今僕のこと見た!絶対見た!なんだ僕のこと好きだったんじゃん!早く言ってよ!!
ただ後ろの友達と話しただけなのに、とんでもない勘違いをされている可哀相なYちゃん・・・
見てくれるまで見て、しかも見てくれるわけでもない。なんか気持ち悪いとしか形容出来ない子供だったんじゃないですか!僕ってば!!!
その当時はごめんね、Yちゃん。
朝日を見て、今日はYちゃんと何があるのだろうか!今日は何かすごい事が起こりそうだ!と胸躍らせたあの頃。
それは黄金の日々!!
あの頃に戻りたくもあり恥ずかしくもある、あの切ない気持ち、あのノスタルジアをもう一度味わいたい。
2008年4月11日 朋ボディケア整体院 | 個別ページ






